第1094回 (39)

例会日時:
2016年5月30日 12:30~
例会場所:
たびやかた嵐の湯
担当委員会:
国際奉仕委員会

  2014年11月に第9回ピオレドール・アジアを受賞された和田淳二氏より、卓話をいただきました。ピオレドール・アジアは、その年の最も優れたアルパイン・クライミングを顕彰するピオレドール(黄金のピッケル)賞のアジア版で、2014年に、日本(和田淳二氏、谷口けい氏)と韓国(アン・チヨン氏、ソン・ナグジョン氏)の2隊が受賞された。

001 (和田淳二氏(左)とアン・チヨン氏)

  和田淳二氏は、学生時代に山形大学の山岳部に入部し、山に魅せられ挑戦する楽しさを知ったと話された。現在は、東根市東根温泉町に在住し、東根市森林組合に勤務しながら登山活動を行っている。地元の黒伏山南斜面がホームグラウンドと話される。
  登山は、沢から登り始め稜線を目指して頂上に達するルートが好きで、時には沢を泳ぎながら進んで行く夏や、数百メートルの氷の滝を昇る冬もある。また、チムニー(登山用語で、人が全身を入れられる程度の幅をもち縦方向に走る岩盤上の割れ目)の溝を昇り登山をすると、今まで見た事も無い危機迫る登山時のスライドを説明された。
  その危機迫る登山経路をまた自力で降りることを質問すると、「これがまた楽しいんです。」と、キラキラした少年の様な瞳で話される。
  私達の身体や感覚を超えた和田氏の世界には、止まることを知らない光の様なものを感じます。

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(和田淳二氏とホームグラウンドの黒伏山)